月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年3月3日(木)

テトス3章 キリストの恵みによって

こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。
…神を信じるようになった人々が、良い行いに励もうと心がけるようになります。これらは良いことであり、人々に有益です。(テトス3:7-8)

 3章でパウロは、正しい信仰とともに、正しい生活を強調しています。パウロは「わたしたち自身もかつては、無分別で、不従順で、道に迷い、種々の情欲と快楽のとりことなり、悪意とねたみを抱いて暮らし」ていたと語ります。けれども、キリストの恵みによって救われ、聖霊によって新しく生まれさせられたことによって、良い行いに励もうと心がけるようになったことを告白します。

 信仰者の信仰と生活は、キリストの恵みを土台にしています。それゆえ、キリストの恵みがなければ、信仰は信念にすぎなくなり、また生活は、倫理的生活に留まるだけです。信仰者の生活は、単なる良い行いの積み重ねではありません。それは、神が私たちに豊かに注がれた恵みが、私たちから溢れ出ることの結果なのです。

 今、信仰生活の面で悩む部分がありますか。そうであれば、主の恵みを切に求めましょう。「神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました」。その神が、必ず私たちをまた新たに造り変え、励ましてくださいます。

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