月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年3月7日(月)

申命記33章 主はなお民を慈しむ

あなたは民らを慈しみ
すべての聖なる者をあなたの御手におかれる。
彼らはあなたの足もとにひれ伏し
あなたの御告げを受ける。(申命記33:3)

 約束の地カナンを前に、主はイスラエルに、時に厳しく語りかけてきました。しかしその締めくくりに、主はモーセを通して祝福の言葉を与えます。主の聖なる民としてイスラエルを慈しむことこそ主の御心の大本なのです。

 ところで各部族に祝福が告げられていく中、ルベンへの言葉は「ルベンを生かし、滅ぼさないでください」(6節)と実に短いものです。ルベンはヤコブの長男でしたが、過ちを犯してしまいます(創35章22節)。更にカナンに近づくとルベン族はその手前の東ヨルダンに定住すると言いだし、モーセに叱責されます(民32章)。それでも主は、ルベン族を祝福からはずしはしませんでした。主の慈しみを受けたルベン族は、主に服従してカナンでの戦いにも赴いたのでした。

 主の慈しみは、不品行に満ちた新約のコリント教会にも「聖なる者」と呼びかけ(1コリ1章2節)、そして今を生きる私たちにまで示され続けています。十字架に示された主の慈しみなくして生きていけない、と悟ったとき、私たちは主の足もとにひれ伏し、主の御告げに耳を傾ける者となります。

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