月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年3月21日(月)

ヨブ6章 愛には恐れがない

絶望している者にこそ
友は忠実であるべきだ。
さもないと
全能者への畏敬を失わせることになる。
わたしの兄弟は流れのようにわたしを欺く。
流れが去った後の川床のように。
今や、あなたたちもそのようになった。
破滅を見て、恐れている。(ヨブ6:14-15,21)

 友人エリファズの励ましは、「絶望している者」という自覚をヨブに与えました。

 ヨブの苦悩は深まります。しかし、その深まりがヨブの感覚を鋭敏にもしました。ヨブはエリファズが語る神の正しさの羅列に「欺き」があることを見抜きます。その羅列は、まるで川の流れのように時が経てば消えてなくなってしまう、そういう不確かなもの、その場しのぎのもの。そのような言葉を語ることは、友にも、神にも、不忠実、不誠実、欺く在り方ではないか。

 ヨブの鋭さは、さらに、あなたは恐れていると、エリファズの欺きの奥にある「恐れ」を見抜きます。なぜエリファズが通り一遍に正しく神を語ったのか。実は、そこにヨブの破滅に対するエリファズの恐れ、自分も巻き込まれるのではないかという脅えがあったこと。だからこそ実は、正しい神を語る言葉をヨブにではなく、自分にこそ向けていたこと。それが、ヨブには透けて見えてしまいました。

 恐れが、友の苦悩を深めます。そこに愛がないからです。「愛には恐れがない」(1ヨハ4章18節)。きょう、私たちの言葉がまっすぐ友に向かうものでありますように。

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