月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年6月7日(火)

ヨブ39章 野の獣を養っておられる神

誰が野生のろばに自由を与え
野ろばを解き放ってやったのか。
その住みかとして荒れ地を与え
ねぐらとして不毛の地を与えたのはわたしだ。(ヨブ39:5-6)

 前章から挙げられている獅子や烏、鹿、野生のろば、野牛、駝鳥、野の獣、鷹や鷲は、人間が飼い馴らすことが難しい生き物です。馬は身近な動物ですが、だからこそ人は馬の力強さを知っています。

 神は語られます。「鷹が翼を広げて南へ飛ぶのは、お前が分別を与えたからなのか。…高い所に巣を作るのは、お前が命令したからなのか」(26、27節)。お前がしたからなのか、と神から問いかけられたとき、ヨブは自分のちっぽけなことと、神の偉大さを覚える以外にありませんでした。

 しかし神は、自らの小ささに打ちのめされたヨブが、その小ささから神に向かうことを望んでおられました。神はこの世にある生きとし生けるものを養っておられます。神はいずれの生き物も御手のうちに置き、命を育み、成長を守っておられます。これは動物だけのことではありません。神はヨブの命をも支えてこられました。

 自分の世界に浸っていたヨブは、自分の思いを遥かに超えた神の世界に新たに目が開かれます。私たちは、「空の鳥をよく見なさい」(マタ6章26節)の御言葉を思い起こします。神との語らいの中で自然を見る目は幸いです。

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