月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年6月8日(水)

ヨブ40章 主の御手の中で

全能者と言い争う者よ、引き下がるのか。
神を責めたてる者よ、答えるがよい。(ヨブ40:2)

 神は、ヨブに言葉を促し続けられます。「神を責めたてる者よ、答えるがよい」と。その神の迫力に、ヨブはたじろぎを見せます。「わたしは軽々しくものを申しました。どうしてあなたに反論などできましょう」(4節)。ヨブは神の前に平伏せざるを得ませんでした。

 そういうヨブから言葉を引き出そうと、神はさらに言葉を投げかけられます。「男らしく、腰に帯をせよ」と(7節)。古代中東の衣服は、日本の着物のようにボタンがないので、帯を締めなければ、「締まりのないもの」になってしまいます。神はまるでヨブに、本腰を入れてわたしにかかって来いと迫っておられるかのよう、そして、このやり取りを楽しんでおられるかのようです。神は、ヨブをご自身の御手の中に置き続けてこられました。

 苦難の意味を問うヨブの問題は解決されませんでしたが、解消しました。苦難の意味がわからなくてもよいことを知り、神との語らいの中に置かれている幸いがヨブを包みました。神は、私たちが苦悩を語るとしても、本気で神と向き合うことを喜んでくださいます。

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