月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年7月2日(土)

ヨハネ19章 成し遂げられた

イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。(ヨハネ19:30)

 十字架は一番残酷な死刑の方法です。囚人を裸にして、木に釘づける。それだけと言えばそれだけです。一気に殺してしまわない。恥と苦しみの中に放って置く、長い痛みと苦しみ。のどの渇き、じわじわと味わわされる死。しかし肉体の苦しみもさることながら、主イエスにとっては父である神に捨てられるという恐ろしさがあります。

 罪のないお方が罪人として裁かれる。耐えがたい苦しみであったでしょう。十字架のメッセージは、何度でも新たに聞き直さなければなりません。それはわたしのための主イエスの愛であると。

 十字架の上で「成し遂げられた」と主イエスは言われました。神の御子が人となられた、苦しみの生涯を送られた、ついに罪人のわたしを救うため身代わりの十字架に架かってくださった。その御生涯の目的が今完成した、と。

 「頭を垂れ」、この言葉はもう一箇所でだけ使われています。ルカによる福音書9章58節「人の子には枕する所もない」、の「枕する」です。主イエスは十字架の上に今枕されました。安息なさったのです。私たちの救いが完成したからです。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2016 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.