月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年7月9日(土)

2コリント1章 苦難と慰め

神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。(2コリント1:4)

 パウロは自信に満ち、弱さなど示したことがありませんでした。けれども根本的に変えられました。苦難や弱さも正直に語ります。苦難は苦難だけで終わらない人生へと変えられたからです。

 パウロは、生きる望みさえ失うほどの辛さをも経験しました。自らの無力を深く覚えたことでしょう。そうであっても、心から神とキリストを賛美しています。苦難のただ中で神ご自身が慰めてくださいました。苦難を通して自分に注がれている主イエス・キリストの恵みを数えられるようになりました。そればかりか、自分たちの苦難が、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができる、とパウロは語ります。

 わたしが教会へ通い始めた頃は、弱い人は宗教に頼ると言われ、憤慨したことがあります。しかし、今なら怒りません。何も問題ない立派な人のように見せる必要はありません。もともと教会は、そのようなところではありません。進行中の苦難があるとしても、見通しは明るい慰めの共同体です。「これからも救ってくださるにちがいないと、わたしたちは神に希望をかけています」(10節)。

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