月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年7月24日(日)

詩編146編 神に信頼する者の幸い

君侯に寄り頼んではならない。
人間には救う力はない。
霊が人間を去れば
人間は自分の属する土に帰り
その日、彼の思いも滅びる。
いかに幸いなことか
ヤコブの神を助けと頼み
主なるその神を待ち望む人。(詩編146:3-5)

 詩人は冒頭で「ハレルヤ、わたしの魂よ、主を賛美せよ」と彼の魂に呼びかけます。さらに「いかに幸いなことか、ヤコブの神を助けと頼」むことができる人は、と信仰者として歩める幸いを高らかにうたいます。彼が信じている主は、天地とその中のすべてのものを造られた全能者、力ある神です(6節)。これこそ彼の賛美と信仰の確信の根拠です。

 詩人は、生けるイスラエルの神と対照して人間に寄り頼むことの愚かさを語ります。人間は、神によって土の塵から造られ、命の息を吹き入れられ、生きる者となりました(創2章7節)。その成り立ちからして、はかなく限りある存在です。その命は創造主なる神に全面的に依存しているのです。神の霊が人間を去れば、もとの土に帰ります。

 どんなに高い地位にある権力者でも、抱いていた思いや計画は死が訪れれば直ちに滅び去るのです。その時がいつなのかだれも知ることはできません。そのような頼りにならない人間ではなく、命と存在のすべてを握っておられる主に信頼して歩みましょう。

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