月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年8月23日(火)

歴代上29章 ダビデの祈り

「わたしたちの神よ、今こそわたしたちはあなたに感謝し、輝かしい御名を賛美します。このような寄進ができるとしても、わたしなど果たして何者でしょう、わたしの民など何者でしょう。すべてはあなたからいただいたもの、わたしたちは御手から受け取って、差し出したにすぎません。」(歴代上29:13-14)

 神殿建築の準備を終えたダビデは、全会衆の前で祈ります。それは、彼の心からあふれ出て来た祈りです。

 まず神への賛美が出て来ました。「わたしたちの神よ、今こそわたしたちはあなたに感謝し、輝かしい御名を賛美します」。その後に続いたのは、驚くべき告白です。「このような寄進ができるとしても、わたしなど果たして何者でしょう、わたしの民など何者でしょう。すべてはあなたからいただいたもの、わたしたちは御手から受け取って、差し出したにすぎません」。

 ダビデは、多くのことを成し遂げたにもかかわらず、自分は何も成しえていない者として、神への賛美と感謝に満たされています。確かに信仰によって確認するなら、その通りでしょう。しかし、それをそのままに知ることができるのは、神の恵みです。神殿建築の準備を通して、ダビデは、さらに、その心に多くの富を得たように見えます。

 神を知れば知るほどに、自分の貧しさを知る者として、神を仰ぎ続けます。「この地上におけるわたしたちの人生は影のようなもので、希望はありません」(15節)。望みは神にあります。

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