月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年5月3日(水)

ローマ8章 天と地と陰府

だれがわたしたちを罪に定めることができましょう。死んだ方、否、むしろ、復活させられた方であるキリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのために執り成してくださるのです。(ローマ8:34)

 天に上げられるイエス・キリストを見た弟子たちは、復活の朝に主イエスが葬られた墓をふさいでいた大きな石が転がされ、墓が開いているのを目で見ていました。

 ところで、墓は、復活した主イエスが外に出るために開けられたのではありません。復活した主イエスは鍵のかかった部屋に入ることができたのですから。墓穴は、死が克服され、陰府に風穴が開けられたことを、弟子たちが見て確認するためのものでした。

 その後弟子たちは、主イエスが天に上げられるのも目で見ました。開いた墓と昇天とを合わせて考えると、弟子たちは天と地と陰府とが復活の主イエスによって境が取り払われ、ひとつにされたことをその目で見たことになります。

 天と地と陰府の境を取り払ったイエス・キリストは、教会のかしらです。それゆえ、教会は、地上にあっても、天に座すキリストの恵みの支配の中に生かされており、死の力はもはや無力です。

 キリストを礼拝する教会は、地において天に通じている唯一の場所です。小さな教会であっても、大きな教会であっても、天上の祝福である永遠の命はひとしく満ちています。

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