月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年6月11日(日)

使徒3章 人の力によらない

その男が、何かもらえると思って二人を見つめていると、ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」そして、右手を取って彼を立ち上がらせた。(使徒3:5-7)

 使徒言行録3章には、エルサレム神殿の「美しい門」のそばで物乞いをしていた、40過ぎの一人の男性が、ペトロの「イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい」という一言で、歩けるようになった奇跡の物語が記されています。

 「すると、たちまち、その男は足やくるぶしがしっかりして、躍り上がって立ち、歩きだした。そして、歩き回ったり躍ったりして神を賛美し、二人と一緒に境内に入って行った」(使徒3章7、8節)。

 見事な奇跡と言うほかありません。その場に居合わせた人々は、見まがうばかりの変化に、「我を忘れるほど驚いた」(3章10節)と聖書は伝えています。ペトロの説教によれば「自分の力や信心によって、この人を歩かせたかのように」理解してはならない(3章12節)、と否定的な面を言いつつ、積極的には「(イエスの名を信じる)信仰が、あなたがた一同の前でこの人を完全にいやしたのです」(3章16節)、と述べています。人の手柄なのではなく、昇天された主イエスが今もなお、聖霊を遣わして働き続けておられます。

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