月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年9月29日(金)

ローマ13章 国家との関係

人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです。従って、権威に逆らう者は、神の定めに背くことになり、背く者は自分の身に裁きを招くでしょう。(ローマ13:1-2)

 国家権力の宗教への介入が不安視されている昨今です。憲法を改正して戦前・戦後の全体主義的な国家を取り戻そうとする風潮があるという意見が教会内外で表明されています。この時代にあって私たちはどのように認識し、考え、行動すればよいのでしょうか。

 どのような時代であっても、教会の最も大切な働きは、福音宣教です。伝道を脇に置いて、国家のしている事に声をあげるのなら、教会は教会ではなくなってしまうでしょう。

 しかし、福音宣教とは、福音書と使徒言行録においては神の国到来の告知です。国とは支配のことです。神の国到来を語る際、国家の支配のあり方と神の支配のあり方は、常に緊張関係の中にあります。教会が行う福音宣教は、必然的に、国家に対する見張りの役目を担っています。

 第五戒から、上に立つ人を敬うように学んできました。国家のために働く為政者たちも神によって選ばれた人たちです。彼らが、神に託された働きができるように、と教会は心から祈らねばなりません。また、彼らが明らかに神の道から離れるとき、教会として声を上げることは、教会がなすべき神の国の福音宣教です。

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