月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年10月22日(日)

ローマ1章 ソラ・フィデ(sola fide、「信仰のみ」)

福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。(ローマ1:17)

 救済論、すなわち救いの教理は宗教改革者において最も大切な主題でした。それゆえ、宗教改革者たちは二つの原理に注目します。その一つは「形式原理」である「聖書のみ」です。これは聖書のみが私たちの神学の根本だからです。もう一つが「実質原理」である「信仰のみ」です。救いの教理の本質である「義認」は、信仰のみと深く結びついています。

 しかし、ローマ・カトリック教会の教えは、宗教改革者たちの教えとは異なります。救いに関してローマ・カトリック教会は、義認は「信仰のみ」だけでなく、「人間の協力」によって段階的に聖化されて完成される、と主張しました。

 それに対してカルヴァンは、義認は、「キリスト教を守る主要点」とし、「信仰のみ」(ソラ・フィデ)を語ります。主イエス・キリストが、十字架の贖いの死によって獲得してくださった義、その義を「私たちは信仰のみを通して神の慈しみによって無償でいただく」のです。行いによるのではありません。また信仰それ自身もまた神の恵みによって与えられるものです。ただ神に感謝するほかありません。

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