月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年11月25日(土)

詩編115編 今も、そしてとこしえに

わたしたちではなく、主よ
わたしたちではなく
あなたの御名こそ、栄え輝きますように
あなたの慈しみとまことによって。
わたしたちこそ、主をたたえよう
今も、そしてとこしえに。
ハレルヤ。(詩編115:1,18)

 この詩編の詩人は、周囲の敵意とあざけりの中で、危機的状況にありました。しかし、自分たちの知恵や力による打開や回復ではなく、ただ神の慈しみとまことによって、神の御名があがめられることを祈り願います。なぜなら、死んでいる偶像とは異なって、生きて今も働かれ、すべてを御旨のままに行われる神がこの危機に介入されることを詩人は信頼しているからです。この主に依り頼めと、詩人は全イスラエルに呼びかけます。そして、その信頼が結びの言葉において、永遠なる神が限りある私たちをとこしえに賛美する者にかえてくださる希望へと発展していきます。

 この詩編は、過越祭で用いられるもので、主イエスが最後の晩餐を終え、出かける前に歌われたとも言われます。十字架の死に臨まれる前に、死を超えてなされる神の御業を信頼して、この主に依り頼めと全イスラエルに呼ばわれたのでしょう。だから、復活された主イエスを信じる私たちの賛美も、地上での死を超えてなお、主イエスと共にあり、終わりはありません。限りあるわたしも、主に依り頼んで、今も、そしてとこしえに「御名をあがめさせたまえ」。

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