月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年1月12日(金)

マルコ1章 野獣と一緒におられた主

イエスは40日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。(マルコ1:13)

 天からの召命の声を聞かれた主イエスは、聖霊によってすぐに荒野へと送り出され、サタンからの誘惑を受けられました。どのような誘惑だったのか。それは「野獣と一緒におられた」という言葉から推察できます。

 詩編73編22節には「わたしは愚かで知識がなく、あなたに対して獣のようにふるまっていた」との告白があります。野獣とは人間性を失った人間の象徴ということができるのです。

 神を知らず、神に敵対し、愛を見失い憎しみ合い傷つけ合う人間たち。それは私たち自身の姿です。私たちは誰もが皆、自分の中にある野獣性に苦しめられ、同時に野獣のような人びとに囲まれ苦しめられています。

 しかしそのただ中にイエスは身を置いてくださいました。神は、野獣の住むこの世の中を、神が共にいるところとしてくださったのです。この世は見捨てられず、神の希望の場所となりました。神を知り神と交わり、人間同士が互いに愛し合うことができるところとなったのです。

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