月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年3月28日(水)

ヨハネ13章21-32節 裏切りの予告

イエスはこう話し終えると、心を騒がせ、断言された。「はっきり言っておく。あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」(ヨハネ13:21)

 主イエスはすべてをご存じでした。ですから、主イエスの十字架の苦難は、突発的な事故ではありません。しかし、すべてをご承知でありながら主は「心を騒がせ」ておられます。

 古代教会の指導者アウグスティヌスは、この主イエスのお姿を「わたしたちに代わって死にたもう方は、同じくわたしたちに代わって心を騒がせておられるのである」と語り、さらに、「ご自分の意志によって弱いものと等しくなることによってその弱い者たちをご自分の体の中で、つまりご自分の教会の中で、慰めるためである」と語りました。また、「キリスト教徒の心は、悲惨によってではなく、憐れみの心によって動かされる」とも語っています。

 主イエスは、ユダが滅びに向かっていることを憐れみ、警告されました。そして同時に、ご自身が向かわれる厳しい死の現実を引き受け、死の恐怖におののく私たち人間の苦痛、不安と恐れをすべて引き受けてくださいました。ここには、その主の姿が示されています。主イエスは、そこまで身を低くして私たちの傍らに来てくださる救い主なのです。

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