ヤコブの死に続いて、ヨセフの死を記して、創世記は閉じられています。ヨセフもまた最期に信仰の言葉を語ります。ヤコブは、過去に神によって与えられた約束を見つめ、約束のしるしであるマクペラの洞穴に自分を埋葬するようにと言いました。一方、ヨセフは、より将来を強く見つめて信仰の言葉を語っています。神が必ず顧みてくださり、やがてエジプトから導き上ってくださると告げます。ヨセフは、神の約束の将来の実現を預言しています。創世記は、このヨセフの預言の言葉で結ばれています。ヨセフは兄弟たちに言った。
「わたしは間もなく死にます。しかし、神は必ずあなたたちを顧みてくださり、この国からアブラハム、イサク、ヤコブに誓われた土地に導き上ってくださいます。」(創世記50:24)