月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年6月21日(木)

詩編6編 主よ、主よ

主よ、怒ってわたしを責めないでください
憤って懲らしめないでください。
主よ、憐れんでください
わたしは嘆き悲しんでいます。(詩編6:2-3)

 この詩編6編は、悔い改めの詩編と言われます。この詩人は危機に瀕して、神の怒りを強く感じ、神に懲らしめられているように受けとめました。おそらく、自分でも赦せないような大きな罪を犯したのでしょう。そこで彼は、真剣に悔い改め、「主よ、主よ」と何度も叫び続けたのです。彼には、この神だけが頼りでした。どんなに怒って責められ、懲らしめられても、この方の憐れみにすがり、慈しみを頼って泣き叫ぶしかないのです。「憐れんでください。救ってください。いつまで怒り続けるのですか。わたしの方を振り向いてください」と。

 そういう日々が、どれだけ続いたのかは分かりません。しかし、ある時以降、彼の口からこういう言葉が出るようになりました。「主はわたしの嘆きを聞き、主はわたしの祈りを受け入れてくださる」(10節)。彼は、祈りの格闘の中で、罪の赦しの確信を持つことができたのです。

 人間関係において、真剣にぶつかり合う中で深められることを経験することがあります。神との愛と信頼の関係も、真剣に格闘していく中で、次第に深められていくものではないでしょうか。

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