月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年8月14日(水)

エゼキエル13章 偽りではなく

  

「平和がないのに、彼らが『平和だ』と言ってわたしの民を惑わすのは、壁を築くときに漆喰を上塗りするようなものだ。漆喰を上塗りする者に言いなさい。『それは、はがれ落ちる』と。豪雨が襲えば、雹よ、お前たちも石のように落ちてくるし、暴風も突如として起こる。」(エゼキエル13:10-11)

 エゼキエルは、神の言葉をイスラエルの預言者たちに向けて語っています。神の言葉を取り次ぐ務めであるはずの預言者が「自分の心のままに預言」(2節)して偽りを語っていると、神ご自身が指摘しておられるのです。

 その中でとりわけ問題なのは、安易に「平和」を約束してしまうことだと言います。そのことが「漆喰」にたとえられています。平和という言葉を使って白くきれいなイメージを作り出したとしても、それはただ現実を上から塗り隠すことにしかならない、と言うのです。

 さらに、そのようなごまかしの上塗りを神ご自身がはがしてしまわれると、はっきりと語られています。それは、神ご自身が私たちに関わって、神の恵みと真理で満たしてくださるという本当の平和の実現にとって、上辺だけの平和は妨げにしかならないからです。

 さまざまな立場から平和という言葉が語られるこのとき、まず私たち自身が神の平和にあずかることを求めましょう。そして、神との平和、また教会の平和を新たにしていただくことを共に祈り求めたいのです。

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