月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年12月24日(土)

イザヤ11章1-10節 平和の王の誕生

  

その日が来れば
エッサイの根は
すべての民の旗印として立てられ
国々はそれを求めて集う。
そのとどまるところは栄光に輝く。(イザヤ11:10)

 今年は本当に辛い一年でした。コロナ禍、気候変動、政治の腐敗、ウクライナにおける戦争。心を痛めずにおれない、辛い出来事が続いています。人間の罪深さ、平和の尊さ、そして平和を実現することの難しさを今、痛感しています。

 イザヤ書11章は救い主誕生の預言であり、平和と希望のメッセージです。当時世界で圧倒的な力を誇り、周辺諸国を支配していたのはアッシリア帝国。イスラエルはその力の前になすすべもなく、絶望的な状況でした。そのようなとき神は、イザヤを通してエッサイの子孫、ダビデの家系から出る若枝、メシアの誕生を予告します。この方こそダビデの末から誕生する救い主キリストです。

 6節から9節には、考えられないような状況で、動物たちが平和に共存する姿が描かれています。ここから、神の国の完成の姿、この方の実現する平和がどのようなものであるか想像することができます。

 絶望的な状況の中で悩まされていた当時の人びとにとっても、また今、この時代を生き悩んでいる私たちにとっても、これは希望のメッセージです。「その日が来れば…」、「その日」は神の御子の誕生と共に実現し始めています。

 【祈り】 神よ、感謝します。平和の主であるキリストが来てくださったことを。今、苦しんでいる人びとの上に、主の憐れみを願い、祈ります。

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