このときエレミヤが対決したハナンヤは、彼より恐らくはるか年長の預言者でした。ハナンヤは、祭司とすべての民の前で「万軍の主はこう言われる。…2年のうちに、わたしはバビロンの王ネブカドネツァルがこの場所から奪って行った主の神殿の祭具をすべてこの場所に持ち帰らせる」と、偽りの預言をし、人びとを安心させました(2、3節)。そのときエレミヤは毅然と対決し、彼に告げました。「主はお前を遣わされていない。…お前は今年のうちに死ぬ。主に逆らって語ったからだ」(15、16節)。ハナンヤはその言葉どおりに2ヶ月後に死にました。主はこのことを通してエレミヤが主の預言者であることを人びとに証明されました。そこで、預言者エレミヤは主の神殿に立っていた祭司たちとすべての民の前で、預言者ハナンヤに言った。(エレミヤ28:5)