月刊誌リジョイス 聖書日課 2024年11月23日(土)

ゼファニヤ2章 勝利の主へのへこたれない力強い行進

  

主を求めよ。
主の裁きを行い、苦しみに耐えてきた
この地のすべての人々よ
恵みの業を求めよ、苦しみに耐えることを求めよ。(ゼファニヤ2:3)

 3節の「苦しみに耐えてきた」と訳されている言葉の元の意味は、「へりくだる」という意味です。「求めよ」という命令形の強い呼びかけが、へりくだる人びとに対して三度もなされています。

 そしてこの2章では、裁きにあい、滅びる民たちは、彼らの傲慢のゆえにそうなるのだと語られています。これは、傲慢な者とは主を神と仰がずに、主に求めない者たちであるのだという事実を指し示しています。

 繰り返されている「苦しみに耐える」という言葉から、わたしはコロナウイルス禍を回想します。それは目に見えない小さなウイルスに人類が翻弄され打ち倒されたという大きな挫折の経験でした。あの挫折を経験する前の私たちは、ひどく傲慢であったのではないかと反省しています。しかしながら、その苦しみを経た今、喉元すぎれば熱さを忘れるようにして、恵みの業と、苦しみに耐える力を主に求めない傲慢に再び戻ってしまうのならば、また次の懲らしめを招いてしまうでしょう。

 へりくだるとは、単に控え目や謙虚を尊ぶことではなく、何度も何事においても主を求めるという、へこたれない強固な信頼と期待と、確かな信仰をもって、勝利の主へと力強く行進することにほかなりません。

 【祈り】 主の前にはへりくだり、へりくだりながらも大胆に求め祈り、苦しみの前には忍耐強く立てますように。

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