見よ、わたしはお前を遠い地から
お前の子孫を捕囚の地から救い出す。
ヤコブは帰って来て、安らかに住む。(エレミヤ46:27)
当時の大国であったエジプトへの主の裁きが預言されています。エジプトは、かつてイスラエルが依り頼もうとした国です(2章18節)。しかし、地上の国家は、いかにそれが力ある国家であっても、依り頼む対象ではありません。ここでは、主ご自身が敵として、エジプトに報復されることが言われるのです(10節、15節)。その結果、エジプトは別の大国であるバビロンに倒されることが預言されます。当時のイスラエルは、エジプトを始め大国に囲まれながらの歩みでした。その中で、主なる神への信仰も大いに試され、揺れ動くこともあったでしょう。
しかし、倒されたエジプトにやがて人が住むようになることにまさって(26節)、イスラエルの子孫もやがて捕囚の地から救い出され、安らかに住むことになります(27節)。世界はすべて、ただ主の御手とご計画の中にあります。今も揺れ動く世界の中で、私たちが唯一依り頼むことができるのは、ただイエス・キリストを与えた主なる神のみです。
ここでイスラエルには苦難からの救済が語られていますが、私たちに与えられる導きも、苦難から栄光に至る歩みと言えます。それぞれに与えられた困難の中で、そこでなお明らかにされる主の救いのご計画をきょうも心に留めたいと思います。
【祈り】 あなたが世に与えてくださったキリストの救いを覚えさせてください。
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