79−81問「第十戒」

問79 第十戒はどれですか。

 答: 第十戒はこれです。「あなたは隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、またすべて隣人のものをむさぼってはならない」。

問80 第十戒では、何が求められていますか。

 答: 第十戒が求めている事は、私たち自身の状態に全く満足すること、それも隣人とそのすべての所有物とに対して、正しい愛の気持をもって満足することです。

問81 第十戒では、何が禁じられていますか。

 答: 第十戒が禁じている事は、すべて私たち自身の身分に満足せずに、隣人のしあわせをねたんだり恨んだりすること、またすべて、隣人の所有するどのようなものにでも法外な意向や愛着を寄せることです。


  心を求める戒め むさぼりの罪からの開放


心を求める戒め

1、第十戒は、第七戒と第八戒が禁じる罪の根となる心の動き(むさぼり)を禁じています。持ち物へのむさぼりは盗みの根であり、隣人の妻へのむさぼりは、姦淫の根です。
こうして第十戒は、神様が私たちの心の奥まで求める方であることを示しています。
2、第十戒に至って残りなく明らかにされた神の高い倫理的要求は次のことを促します。

@私たちが罪人であることを認め、主イエスの十字架によりすがること。
A心の底まで清めて下さる神の恵みに頼り、生涯をかけて聖化を求め続けること。

むさぼりの罪からの解放

むさぼらないためには二つの事が必要です。

1、自分に与えられたもので満足すること。自分にないものに目を向けそれを過大視する時、妬みやむさぼりが起きます。神に信頼し、すでに与えられたものの内に、神の大きな愛と完全な配慮を見抜くべきです。私たちは、自分と隣人の生活状態の向上に努力すべきですが(問74)、この努力は、不満や焦燥からではなく、神の恵みに感謝しつつの喜ばしい努力であるべきなのです。
2、隣人への愛。隣人の幸福を喜ぶ心が、恨みや妬みから私たちを解放します。「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい」(ロマ12:15)と御言葉は招きます。その実現には、主の赦しと愛を受け、主のものとされた新しい心が必要です(ロマ12:2)。