リジョイス聖書日課 2016年2月

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2016年2月の聖書日課

申命記 15章

あなたの神、主が与えられる土地で、どこかの町に貧しい同胞が一人でもいるならば、その貧しい同胞に対して心をかたくなにせず、手を閉ざすことなく、彼に手を大きく開いて、必要とするものを十分に貸し与えなさい。 申命記 15章7節~8節

神の貧困対策

誰もなりたくて貧困になるわけではありません。ですから、神は貧しい同胞を助けることをお命じになりました。神の貧困対策です。 この言葉は、7年目毎の負債の免除の規定の中で語られています。病や災害、不作など…

申命記 16章

アビブの月を守り、あなたの神、主の過越祭を祝いなさい。アビブの月のある夜、あなたの神、主があなたをエジプトから導き出されたからである。 申命記 16章1節

救いの想起

アビブの月は当時のイスラエルの暦の1月でした。神の民は毎年1月15日(現在の暦では3・4月にあたる)に過越祭を祝いなさいと命じられています。それは主の救いを思い起こし、感謝するためです。過越祭の由来は出エ…

申命記 17章

彼が王位についたならば、レビ人である祭司のもとにある原本からこの律法の写しを作り、それを自分の傍らに置き、生きている限り読み返し、神なる主を畏れることを学び、この律法のすべての言葉とこれらの掟を忠実に守らねばならない。 申命記 17章18節~19節

神に仕える王として

イスラエルの王は、神の僕であり、諸国の王とは全く異なる存在です。もともとイスラエルには王はいませんでした。神が王として神の民を治められるからです。ですから、神が王を立てよと命じられたわけではありませ…

申命記 18章

わたしは彼らのために、同胞の中からあなたのような預言者を立ててその口にわたしの言葉を授ける。彼はわたしが命じることをすべて彼らに告げるであろう。 申命記 18章18節

預言者派遣の約束

私たち人間は、聖なる神の声を直接聞き、神を直接見ることはできません。そこで神は、神と人間との間に、神の言葉を告げるモーセのような預言者を立てると約束してくださいました。 この預言の言葉の実現として来ら…

1テモテ 1章

わたしは、その罪人の中で最たる者です。しかし、わたしが憐れみを受けたのは、キリスト・イエスがまずそのわたしに限りない忍耐をお示しになり、わたしがこの方を信じて永遠の命を得ようとしている人々の手本となるためでした。 テモテへの手紙一 1章15節~16節

神の憐れみによる励まし

パウロは、エフェソの教会で牧会に困難を覚えていたテモテを励ますため、自分が受けた神の憐れみを語ります。教会を迫害していた自分を、神が「忠実な者」と見なして福音宣教者としてくださったという驚くべき恵み…

1テモテ 2章

そこで、まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。 テモテへの手紙一 2章1節~2節

すべての人々のために祈る

テモテが牧会者としてまずなすべきことはすべての人々のために祈ることでした。それは神がすべての人々が救われて真理を知ることを望んでおられ、御子イエス・キリストをお遣わしになったからです。主イエスは私た…

詩編 124編

イスラエルよ、言え。
「主がわたしたちの味方でなかったなら
主がわたしたちの味方でなかったなら
わたしたちに逆らう者が立ったとき
そのとき、わたしたちは生きながら
敵意の炎に呑み込まれていたであろう。」 詩編 124章1節~3節

主がわたしたちの味方でなかったなら

きょうは、もし「主がわたしたちの味方でなかったなら」ということを想定してみるようにと聖書は促しています。そうであったなら「わたしたちは敵意の炎に呑み込まれていたであろう」。「驕り高ぶる大水が、わたし…

申命記 19章

あなたは憐れみをかけてはならない。命には命、目には目、歯には歯、手には手、足には足を報いなければならない。 申命記 19章21節

報復を越えて

「目には目を」という戒めは、報復を奨励しているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。この戒めは、申命記では裁判での偽証に対して、同等の報復を求めることを述べています。 私たちの社会では、…

申命記 20章

「イスラエルよ、聞け。あなたたちは、今日、敵との戦いに臨む。心ひるむな。恐れるな。慌てるな。彼らの前にうろたえるな。あなたたちの神、主が共に進み、敵と戦って勝利を賜るからである。」 申命記 20章3節~4節

主による勝利

申命記20章では戦争についての戒めが語られています。神の民は多くの、そしてさまざまな戦争を経験しました。エジプト脱出の時には後ろからエジプトの軍に追われました。荒れ野の旅路の途上でもアマレク人からの襲…

申命記 21章

ある人が死刑に当たる罪を犯して処刑され、あなたがその人を木にかけるならば、死体を木にかけたまま夜を過ごすことなく、必ずその日のうちに埋めねばならない。木にかけられた者は、神に呪われたものだからである。 申命記 21章22節~23節

十字架の預言

パウロは、この箇所をガラテヤの信徒への手紙3章13節で引用し、主イエスの十字架刑が、呪われた者に対する刑罰であることを語りました。この申命記の戒めは、特に、死刑執行後のことを語ります。ここで言われている…

黙示録 13章

この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治ったあの先の獣を拝ませた。 ヨハネの黙示録 13章12節

獣と化した国家への抵抗

神は人びとの福祉と平和の実現のために、国家的為政者を立てておられます。しかし人間の罪ゆえに、国家が獣と化し、権力を振るい、人びとから思想・良心・信教の自由を奪うことがあります。「獣を拝ませた」とは、…

1テモテ 3章

この人々もまず審査を受けるべきです。その上で、非難される点がなければ、奉仕者の務めに就かせなさい。 テモテへの手紙一 3章10節

教会役員を覚えましょう

3章には「監督」「奉仕者」(教会役員)の資格が記されています。教会役員が忠実に主に仕えてその務めを果たすとき、教会も役員本人も大きな祝福を受けます。ここに記された資格はとても厳格なものです。それらを全…

1テモテ 4章

わたしが行くときまで、聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい。あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。…以上のことをしっかりと守りなさい。そうすれば、あなたは自分自身と、あなたの言葉を聞く人々とを救うことになります。 テモテへの手紙一 4章13節~14節、16節

専念すべきこと

13~16節では、牧会者と教会にとって一番大切なことが教えられます。それは御言葉と祈りに集中することです。 パウロはテモテに「聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい」と命じます。エフェソの教会では偽教師が誤…

詩編 125編

主に依り頼む人は、シオンの山。
揺らぐことなく、とこしえに座る。
山々はエルサレムを囲み
主は御自分の民を囲んでいてくださる
今も、そしてとこしえに。 詩編 125編1節~2節

自分の道にそれて行く者

「主に依り頼む人はシオンの山。揺らぐことなく、とこしえに座る」。これが私たちの姿です。しかし、周囲を見渡すとどうでしょうか。「よこしまな自分の道にそれて行く者を、主よ、悪を行う者と共に追い払ってくだ…

申命記 22章

同胞の牛または羊が迷っているのを見て、見ない振りをしてはならない。必ず同胞のもとに連れ返さねばならない。もしも同胞が近くの人でなく、だれであるかも分からない場合は、それを家に連れ帰り、同胞が捜しに来るまで手もとに置き、捜しに来たとき、その人に返しなさい。 申命記 22章1節~2節

同胞への親切

自分たちの同胞を助けなければならないことが語られています。困っている方があれば、誰でも助けることは当たり前だと思われるかもしれませんが、実行することは簡単ではありません。ですから、戒めとして、「見な…

申命記 23章

隣人のぶどう畑に入るときは、思う存分満足するまでぶどうを食べてもよいが、籠に入れてはならない。隣人の麦畑に入るときは、手で穂を摘んでもよいが、その麦畑で鎌を使ってはならない。 申命記 23章25節~26節

貧しい者への配慮

今日であれば、ぶどうや麦は所有者の物で、他人が勝手に入り込んで作物を食べると窃盗になるでしょう。しかし、神はイスラエルの共同体の中で、貧しい者たちが飢えに苦しまないように、このように配慮しました。 神…

申命記 24章

寄留者や孤児の権利をゆがめてはならない。寡婦の着物を質に取ってはならない。あなたはエジプトで奴隷であったが、あなたの神、主が救い出してくださったことを思い起こしなさい。わたしはそれゆえ、あなたにこのことを行うように命じるのである。 申命記 24章17節~18節

神の救いを想起して

約束の土地で新しい営みを始める神の民に対して、神は、繰り返し、「寄留者、孤児、寡婦」に配慮を向けることを命じられました。 神はその配慮をただ人道主義的な視点からではなく、エジプトからの解放に基礎付けら…

申命記 25章

脱穀している牛に口籠を掛けてはならない。 申命記 25章4節

働く者の権利

約束の土地での農業には牛が用いられました。農作業で用いる牛に口籠をかけると餌が食べられません。ですから、そのようなことをしてはならないと命じられました。牛に十分な栄養を与えれば、作業は進むからでしょ…

1テモテ 5章

身寄りのないやもめを大事にしてあげなさい。…身寄りがなく独り暮らしのやもめは、神に希望を置き、昼も夜も願いと祈りを続けますが、放縦な生活をしているやもめは、生きていても死んでいるのと同然です。やもめたちが非難されたりしないように、次のことも命じなさい。 テモテへの手紙一 5章3節~7節

寄り添う教会

5章には教会のやもめへの援助について詳しく記されています(3~16節)。 当時の教会ではやもめに対する配慮はとても大切なことでした(使6章1節)。当時はやもめが社会に出て生活資金を得る機会はほとんどありませ…

1テモテ 6章

信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。 テモテへの手紙一 6章12節

信仰の戦いを立派に戦い抜く

パウロはテモテに「神の人よ」と呼びかけ、信仰の戦いを立派に戦い抜くように励まします。そこで彼に、多くの証人の前で信仰を表明したことを思い起こさせます。 信仰の戦いに行き詰まり、疲れを覚える時、私たちは…

詩編 126編

涙と共に種を蒔く人は
喜びの歌と共に刈り入れる。
種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は
束ねた穂を背負い
喜びの歌をうたいながら帰ってくる。 詩編 126編5節~6節

涙と共に種を蒔く

主が「捕われ人を連れ帰られると聞いて、わたしたちは夢を見ている人のようになった」とうたい出されています。つまり、この人は、そこから連れ帰ってもらえることは夢としか思えないような「捕われ」の中に閉じ込…

申命記 26章

主もまた、今日、あなたに誓約された。「既に約束したとおり、あなたは宝の民となり、すべての戒めを守るであろう。造ったあらゆる国民にはるかにまさるものとし、あなたに賛美と名声と誉れを与え、既に約束したとおり、あなたをあなたの神、主の聖なる民にする」と。 申命記 26章18節~19節

主により聖なる民へ

旧約のイスラエルは特別優れていたわけでなく、「わたしの先祖は、滅びゆく1アラム人」(5節)と言う他ありませんでした。エジプトで奴隷にされてもいました。しかし主はアブラハムを選んで以来、イスラエルを神の…

申命記 27章

また、和解の献げ物を屠ってそれにあずかり、あなたの神、主の御前で喜び祝いなさい。あなたは石の上にこの律法の言葉をすべてはっきりと書き記しなさい。 申命記 27章7節~8節

愛が深いからこそ

申命記27章の後半では主の戒めを守らない者への呪いが宣告されていきます。ここだけを見ると主なる神は恐ろしい方と思われるかもしれません。しかし主は、取るに足りなかったイスラエルを神の民とし、和解の献げ物…

申命記 28章

あなたは、今日わたしが命じるすべての言葉から離れて左右にそれ、他の神々に従い仕えてはならない。 申命記 28章14節

主の道と滅びの道

申命記28章は14節までは神に従う者への祝福を、15節から68節までは神に従わない者への呪いを語ります。祝福と比べ、呪いの警告にかなりの分量が割かれていることが分かります。それは「滅びに通じる門は広く、その…

申命記 29章

今日、あなたたちは、全員あなたたちの神、主の御前に立っている。部族の長、長老、役人、イスラエルのすべての男子、その妻子、宿営内の寄留者、薪を集める者から水をくむ者に至るまでいる。それは、…今日、主があなたを立てて御自分の民とし、自らあなたの神となられるためである。 申命記 29章9節~12節

主が招き入れたのは

イスラエルが約束の地カナンに近づくと、主は今一度人々を集め契約を結ばれました。主が契約相手となさったのは、驚くほど広範囲の人々でした。特に「妻子、宿営内の寄留者、薪を集める者から水をくむ者」は、当時…

テトス 1章

監督は…教えに適う信頼すべき言葉をしっかり守る人でなければなりません。そうでないと、健全な教えに従って勧めたり、反対者の主張を論破したりすることもできないでしょう。 テトスへの手紙 1章7節~9節

聖書の教えに従って勧める

パウロがテトスを残していったクレタの教会には、間違った教理を教える偽教師たちがいました。信仰生活が比較的短い異邦人教会であるため、クレタの教会の信徒たちは、それが間違った教えであるかどうか見分ける力…

テトス 2章

しかし、あなたは、健全な教えに適うことを語りなさい。…あなた自身、良い行いの模範となりなさい。…そうすれば、わたしたちの救い主である神の教えを、あらゆる点で輝かすことになります。 テトスへの手紙 2章1節~10節

信仰だけでなく、生活も

神を知っていると公言しながら、行いではそれを否定している偽教師たちを非難しつつ1章を終えたパウロは、「しかし、あなたは、健全な教えに適うことを語りなさい」とテトスに言います。聖書の教えに適って、信仰と…

詩編 127編

主御自身が建ててくださるのでなければ
家を建てる人の労苦はむなしい。
主御自身が守ってくださるのでなければ
町を守る人が目覚めているのもむなしい。 詩編 127編1節

焦慮してパンを食べる人よ

「朝早く起き、夜おそく休み、焦慮してパンを食べる」ような毎日の生活があります(2節)。それだけで慌ただしく過ぎてゆくだけの労働生活なら、聖書は「それは、むなしいことではないか」といいます。生活をむなし…

申命記 30章

あなたの神、主のもとに立ち帰り、わたしが今日命じるとおり、あなたの子らと共に、心を尽くし、魂を尽くして御声に聞き従うならば、あなたの神、主はあなたの運命を回復し、あなたを憐れみ、あなたの神、主が追い散らされたすべての民の中から再び集めてくださる。 申命記 30章2節~3節

再び主に立ち帰る

主はエジプトで奴隷であったイスラエルを導き出し、シナイ山で神の民とする契約を結びます。しかし荒れ野の旅においてイスラエルは幾度も罪を犯してしまいます。それでも主は今一度主に立ち帰り契約を結ぶよう招か…