リジョイス聖書日課 2018年12月

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2018年12月の聖書日課

詩編 26編

主よ、わたしを調べ、試み
はらわたと心を火をもって試してください。
あなたの慈しみはわたしの目の前にあり
あなたのまことに従って歩き続けています。 詩編 26編2節~3節

真相は主こそご存じ

過去の出来事について、人間が完全に誤りなく知ることはできません。記録がなくなったり、証言にうそが混じっていれば、人間が真相を知ることは困難になり、本当は無実の人を有罪とすることも起こってしまいます。 …

マルコ 13章24-37節

だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、あなたがたには分からないからである。 マルコによる福音書 13章35節

目を覚まして主の到来を待つ

本日からアドベント(待降節)が始まります。「アドベント」とは、「到来」を意味するラテン語に由来しています。アドベントは、キリストの第一の到来を祝うクリスマスを待ち望むと同時に、キリストの第二の到来で…

詩編 27編

ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。
命のある限り、主の家に宿り
主を仰ぎ望んで喜びを得
その宮で朝を迎えることを。 詩編 27編4節

主のうるわしきを見、尋ねきわめたい

「主を仰ぎ望んで喜びを得、…朝を迎える」の部分は幅広い解釈の仕方があり、口語訳は「主のうるわしきを見、その宮で尋ねきわめることを」と訳しました。「朝を迎える」という動詞を、朝の光が射すような明快さに至…

詩編 28編

主よ、あなたを呼び求めます。
わたしの岩よ
わたしに対して沈黙しないでください。

主は油注がれた者の力、その砦、救い。
お救いください、あなたの民を。
祝福してください、あなたの嗣業の民を。
とこしえに彼らを導き養ってください。 詩編 28編1節、8節、9節

わたしの岩よ、沈黙しないでください

神に「わたしの岩」と呼びかける詩編はいくつかあります。揺らぐことのない救いの神のイメージでとらえられることが多いと思いますが、ここでは岩に「沈黙しないでください」と願っていることに注目したいと思いま…

詩編 29編

主の御声は水の上に響く。
栄光の神の雷鳴はとどろく。
主は大水の上にいます。
主の御声は力をもって響き
主の御声は輝きをもって響く。 詩編 29編3節~4節

主の御声は響く

この詩編を声に出して読んでみてください。これほど「主の御声」が響いている詩編はほかにありません。主の言葉を目で追うばかりの私たちは、主の御声の本当の力を知りません。きょう、真実に主の御声の力ある響き…

詩編 30編

わたしの神、主よ、叫び求めるわたしを
あなたは癒してくださいました。
主よ、あなたはわたしの魂を陰府から引き上げ
墓穴に下ることを免れさせ
わたしに命を得させてくださいました。 詩編 30編3節~4節

あなたは癒してくださった

「叫び求める」と訳された言葉は、ホロコーストを描いたランズマンの映画『ショア』という題名と同じ語幹の言葉です。「大いなる叫び」「大破局」という意味で、あのユダヤ人大迫害の凄まじさを想って読むならば、…

詩編 31編

まことの神、主よ、御手にわたしの霊をゆだねます。 詩編 31編6節

主よ、御手にわたしの霊をゆだねます

十字架上で主イエスはこの言葉を祈られました。「ひそかな声が周囲に聞こえ、脅かす者が取り囲んでいます。人々がわたしに対して陰謀をめぐらし、命を奪おうとたくらんでいます」(14節)。この31編には、主イエス…

詩編 32編

わたしは言いました
「主にわたしの背きを告白しよう」と。
そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを
赦してくださいました。
あなたの慈しみに生きる人は皆
あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。 詩編 32編5節~6節

見いだしうる間にこの神に祈る

3節の「黙し続けて」は、聞こえているはずなのに黙っている、という意味の言葉です。「御手は昼も夜もわたしの上に重く」(4節)、罪を認めよ、と神が頭を押さえつけて「わたし」に迫っておられるのに、「わたし」…

マルコ 1章1-8節

荒れ野で叫ぶ者の声がする。
『主の道を整え、
その道筋をまっすぐにせよ。』
そのとおり、洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。 マルコによる福音書 1章3節~4節

悔い改めによる備え

アドベントの「色」をご存じでしょうか。あまり馴染みがないかもしれませんが、キリスト教会では古くから、アドベントの期間中、紫色の祭服や祭壇布が使われてきました。紫色は「悔い改め」を象徴しています。紀元5…

詩編 33編

主に従う人よ、主によって喜び歌え。
主を賛美することは正しい人にふさわしい。 詩編 33編1節

主によって喜び歌え

詩人は、創世記1章に従って、天、海、地、そして人の創造を語ります。御言葉によって天地を造られた神は、造るだけでなく天から見渡し、人の子らをひとりひとりご覧になります。この創造と摂理における神の言葉は正…

詩編 34編

味わい、見よ、主の恵み深さを。
いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は。 詩編 34編9節

主の恵み深さを味わい、知れ

詩人は「味わい、見よ、主の恵み深さを」と語ります。直訳すると「主の恵み深さを味わい、知れ」です。これは、1節に記されているように、ダビデがアビメレクの前で狂気の人を装い、追放された時、神の恵みを経験し…

詩編 35編

主よ、わたしと争う者と争い
わたしと戦う者と戦ってください。
大盾と盾を取り
立ち上がってわたしを助けてください。 詩編 35編1節~2節

戦いは主のもの

主の僕ダビデはゴリアトと戦うとき、「この戦いは主のものだ」と告白しました(サム上17章47節)。私たちの戦いが主のものになるのは、私たちが主イエスの弟子だからです。主イエスは弟子に向かって「人々がわたし…

詩編 36編

命の泉はあなたにあり
あなたの光に、わたしたちは光を見る。 詩編 36編10節

神の光に、光を見る

「神に逆らう者に罪が語りかけるのが、わたしの心の奥に聞こえる。彼の前に、神への恐れはない」(2節)。主に逆らう者の特徴は、神への恐れがないことです。罪が語りかける声に耳を傾けるため、神が慈しみと真実を…

民数記 1章

イスラエルの人々がエジプトの国を出た翌年の第2の月の1日、シナイの荒れ野にいたとき、主は臨在の幕屋でモーセに仰せになった。
イスラエルの人々の共同体全体の人口調査をしなさい。

登録された者の総計は603,550人であった。 民数記 1章1節~2節、46節

荒れ野にて

イスラエルの民は、出エジプト後、約1年間、シナイの荒れ野にとどまり、律法を与えられ、主の幕屋を建てることへと導かれました。幕屋の建設が第2年の1月1日で(出40章17節)、その2月1日に人口調査が命じられまし…

民数記 2章

主はモーセとアロンに仰せになった。
イスラエルの人々は、それぞれ家系の印を描いた旗を掲げて宿営する。臨在の幕屋の周りに、距離を置いて宿営する。 民数記 2章1節~2節

臨在の幕屋の周りに

臨在の幕屋が建てられ、その幕屋を囲むようにして宿営すべきことが教えられています。幕屋は主なる神の臨在を示すのであり、イスラエルの民の中心に主がおられることが形であらわされます。 幕屋のすぐ周囲に祭司と…

ヨハネ 1章6-8,19-28節

神から遣わされた1人の人がいた。その名はヨハネである。彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。 ヨハネによる福音書 1章6節~7節

光を証しするために

クリスマスが近づくと、町はイルミネーションの光で輝き出します。聖書は、主イエスが「光」として来られたことを告げています。 主イエスの前に現れた洗礼者ヨハネは、広い地域に大きな影響を及ぼしました。主イエ…

民数記 3-4章

主はまた、モーセに仰せになった。
見よ、わたしはイスラエルの人々の中からレビ人を取って、イスラエルの人々のうちで初めに胎を開くすべての初子の身代わりとする。レビ人はわたしのものである。すべての初子はわたしのものだからである。 民数記 3章11節~13節

長子の身代わりとしてのレビ人

臨在の幕屋で主に仕えるレビ人の人口調査が命じられました。共同体全体の場合は20歳以上の男子でしたが、レビ人については生後1か月以上の男子がすべて登録されました。 出エジプトに際して、すべての初子すなわち…

民数記 5-6章

主はモーセに仰せになった。
イスラエルの人々に命じて、重い皮膚病にかかっている者、漏出のある者、死体に触れて汚れた者をことごとく宿営の外に出しなさい。男女とも、必ず宿営から出しなさい。わたしがそのただ中に住んでいる宿営を汚してはならない。 民数記 5章1節~3節

罪が取り除かれる

主なる神は、具体的に目に見える仕方でご自分の民を教育されました。幕屋と宿営の配置は神の民の中心に神がおられることを教えます。「けがれ」ということも、そのような教育方法の一つだったのかもしれません。 感…

民数記 7-8章

モーセは幕屋を建て終わった日に、幕屋とそのすべての祭具、祭壇とそのすべての祭具に油を注いで聖別した。彼がそれらに油を注いで聖別したとき、イスラエルの指導者、すなわち、家系の長は進み出た。 民数記 7章1節~2節

幕屋と祭具の聖別

7~9章は、時間的には1~6章に先行します。出エジプトの第2年1月の出来事です。幕屋と祭具の油注ぎと聖別、各部族の長による献げ物、レビ人の清めなどが書き留められています。 各部族の長が祭具を運搬するための雄…

民数記 9章

あなたたち、もしくはあなたたちの子孫のうちで、死体に触れて汚れている者、あるいは遠く旅に出ている者も、主の過越祭を祝うことができる。第2の月の14日の夕暮れにそれを祝い、酵母を入れないパンと苦菜を添えてそのいけにえを食べなさい。 民数記 9章10節~11節

月遅れの過越祭

出エジプトに際して、主の過越を記念して過越祭を祝うことが命じられました(出12章14~20節等)。幕屋が建設され、第2年の1月14日、最初の過越祭が「主がモーセに命じたとおり」に祝われました(5節)。 この箇所…

民数記 10章

第2年の第2の月の20日のことであった。雲は掟の幕屋を離れて昇り、イスラエルの人々はシナイの荒れ野を旅立った。雲はパランの荒れ野にとどまった。 民数記 10章11節~12節

シナイ出発

イスラエルの民は、シナイの荒れ野から旅立つことへと導かれました。2月20日は人口調査が命じられた20日後です。主の御言葉に聞き従い、人口調査が迅速に行われたことが分かります。「雲はパランの荒れ野にとどまっ…

民数記 11-12章

民は出て行って、終日終夜、そして翌日も、うずらを集め、少ない者でも10ホメルは集めた。…肉がまだ歯の間にあって、かみ切られないうちに、主は民に対して憤りを発し、激しい疫病で民を打たれた。そのためその場所は、キブロト・ハタアワ(貪欲の墓)と呼ばれている。 民数記 11章32節~34節

悔い改めて神に立ち帰る

荒れ野の旅路は、たいへん厳しいものでした。イスラエルの民は出発してさっそく不満の声を上げてしまいました。1回目の理由は不明ですが、2回目は食べ物についての泣き言でした(4節以下)。 マナによって、基本的…

使徒 1章26-38節

「神にできないことは何一つない。」マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。 使徒言行録 1章37節~38節

神の言葉に不可能はない

マリアはナザレという田舎町に住み、ダビデ家のヨセフと婚約しているおとめでした。そのマリアの日常に突然、神の言葉が入り込んできました。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」。 なぜマリアだ…

ルカ 2章1-14節

「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」 ルカによる福音書 2章11節~12節

飼い葉桶の救い主

ベツレヘムでお生まれになった主イエスは、布にくるまれて飼い葉桶に寝かされました。その町のどの部屋にも、彼らの居場所がなかったからです(7節)。 この救い主誕生の知らせは、最初に羊飼いたちに届けられまし…

ルカ 2章8-20節

すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」 ルカによる福音書 2章13節~14節

神に栄光、地に平和

最初のクリスマスの夜、天使たちによる賛美の歌声が夜空に響きました。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」。 主イエスの誕生によって、神の栄光が現されました。「主の栄光」が…

詩編 37編

無垢であろうと努め、まっすぐに見ようとせよ。
平和な人には未来がある。
背く者はことごとく滅ぼされ
主に逆らう者の未来は断たれる。 詩編 37編37節~38節

主に信頼し、善を成す

「悪事を謀る者のことでいら立つな。不正を行う者をうらやむな」(1節)。悪事によって世の成功を収めている人にいら立つことと、そのような生活をうらやましく思うことは、紙一重です。 詩人は悪事にひかれること…

詩編 38編

主よ、わたしはなお、あなたを待ち望みます。
わたしの主よ、わたしの神よ
御自身でわたしに答えてください。 詩編 38編16節

救いは罪の深さを超える

「主よ、怒ってわたしを責めないでください。憤って懲らしめないでください」(2節)。この悲痛な声を上げている詩人は、痛々しい病の中にありました。周囲の人間はそのような彼を遠ざけて辛く当たりました。詩人は…

詩編 39編

ああ、人は空しくあくせくし
だれの手に渡るとも知らずに積み上げる。
主よ、それなら
何に望みをかけたらよいのでしょう。
わたしはあなたを待ち望みます。 詩編 39編7節~8節

むなしさのなかでの祈り

労苦して生きる日々に手ごたえを感じられなくなるとき、生きるための営みが無意味に思えることがあります。そのようなむなしさは人の心を荒ませます。罪深いことを口にしてしまうかもしれないと

詩編 40編

わたしのことは
巻物に記されております。
わたしの神よ、御旨を行うことをわたしは望み
あなたの教えを胸に刻み
大いなる集会で正しく良い知らせを伝え
決して唇を閉じません。
主よ、あなたはそれをご存じです。 詩編 40編8節~10節

人を支える救いの証

この詩編の14節以下は、詩編70編と似ています。これについて、詩人が70編の詩を用いて祈ったのだという理解があります。「自分の罪に捕えられ、…心挫けています」(13節)と打ち明けて、彼は70編を用いて祈ったとい…

ルカ 2章22-40節

「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり
この僕を安らかに去らせてくださいます。
わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」 ルカによる福音書 2章29節~30節

この目であなたの救いを見た

間もなくこの1年が過ぎ去ろうとしています。振り返ると、心が暗くなる出来事もあったかもしれません。それでも安らかに、希望をもってこの時を過ごすことができるなら、幸いです。 シメオンは、幼子イエスを腕に抱…

詩編 41編

いかに幸いなことでしょう
弱いものに思いやりのある人は。
災いのふりかかるとき
主はその人を逃れさせてくださいます。 詩編 41編2節

弱い人を思いやる

詩人は、病と人間関係に苦しみを抱えていました。当時、病の原因は本人の罪にあると見なされることがありました。そのため、訪ねてくる友人たちは、表向きは見舞いの言葉をかけ、裏では「呪いに取りつかれ」た、す…