イエスをお遣わしになった方 | マルコによる福音書 9章

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マルコによる福音書 9章

そして、一人の子供の手を取って彼らの真ん中に立たせ、抱き上げて言われた。「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 9章36節~37節

イエスをお遣わしになった方

弟子たちはカファルナウムに向かう路上、だれがいちばん偉いかと議論し合いました。また、主イエスの受難の予告についても、弟子たちは別々のことを考えていました。そこで主イエスは一人の子供を彼らの真ん中に立たせ、抱き上げられます。それは、天国の民になるためにはどうすればいいのかをその子供を通して教えるためでした。

当時のユダヤ社会では、子供は考え方や力が弱く、労役や戦争に役に立たないと思われていました。主イエスはその子供のような弱い者、未熟な者を受け入れるのは、わたしを受け入れることと同じであると言われました。それは主イエスへの信仰が最も小さい者、未熟な者に仕える形で表されなければならないことを弟子たちに教えるためでした。

主イエスは神の御旨により「かえって自分を無にして、僕の身分になり」(フィリ2章7節)この世に遣わされました。それを信じ、受け入れることは父なる神を受け入れることになります。私たちは、父なる神と子なる神との神秘的な関係の中へ、子供のような弱い者に仕えることを通して招かれています。

尹 棋錫(東部無任所)