曙を呼び覚ます | 詩編 108編

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詩編 108編

神よ、わたしの心は確かです。
わたしは賛美の歌をうたいます。
「わたしの誉れよ
目覚めよ、竪琴よ、琴よ。
わたしは曙を呼び覚まそう。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 108編2節~3節

曙を呼び覚ます

まだ暗い明け方、ベッドの中で目覚めます。あるすばらしいアイディアがひらめき、もう寝てはいられません。さんざん苦しんできた問題に、解決の道がありそうだと希望がわいてきた。詩人はそのような状況下だったのでしょうか。神を信頼し、「わたしは曙を呼び覚まそう」と言うのです。

普通は曙がわたしを呼び覚ますのです。詩人は神に賛美を歌わねば気がすまないほど興奮しています。そして古くから歌われてきた57編の後半を朗唱しました。

そして詩人は歴史を支配される摂理の神を思い起こしました。そうだ、今までわたしは自分の力でこの苦境を解決しなければと思っていたが、神の御手に守られているのだ。

この詩編の最後の部分は、60編の後半と同じです。これはイスラエルが敵に包囲され苦境にあるときに、神に助けを訴えた祈願の歌です。イスラエルの神は全民族を支配される神ではないか、それなら私たちの苦境をご存じだ。今こそ神は敵を踏みにじってくださる。

すべてが八方塞がりで絶望的なときこそ、神を信頼し、神を見上げましょう。

立石 章三