神への感謝と人々への証し | 詩編 116編

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詩編 116編

主に満願の献げ物をささげよう
主の民すべての見守る前で
主の家の庭で、エルサレムのただ中で。
ハレルヤ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 116編18節~19節

神への感謝と人々への証し

この詩人は瀕死の病か、迫害の艱難に遭ったのでしょう。「あなたはわたしの魂を死から…助け出してくださった」と体験を語ります(8節)。この死ぬほどの恐ろしい体験は「死の綱」、「陰府の脅威」、「激しい苦しみ」、「縄目」と表現されます。

牧師は還暦を過ぎるまでには、大抵の苦しみを経験します。病気の苦しみ、痛みやストレスで眠れない夜、老化による慢性的な痛み、伝道の不振によるあせり、人間関係のもつれ、言葉の過ちの悔い。それらを経験しつつ、今日、牧師は講壇に立っています。そして自分の伝道者としての力量を自覚した頃にはもう定年です。

この詩人は「わたしは主を愛する」、「わたしは主を呼ぼう」、「わたしは信じる」と激しい口調で自分の信仰を証しします(1、2、10節)。それも「満願の献げ物」によって、「主の民すべての見守る前で」、「主の家の庭で」と、公的な場で主が「哀れな」私たちを憐れんでくださったことを知らしめようとしています。なぜならそれが「神の正義」だからです。きょうは神の正義が公に賛美される日です。この方を呼びましょう。

立石 章三