最後まで希望を持ち続ける | ヘブライ人への手紙 6章

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ヘブライ人への手紙 6章

わたしたちは、あなたがたおのおのが最後まで希望を持ち続けるために、同じ熱心さを示してもらいたいと思います。あなたがたが怠け者とならず、信仰と忍耐とによって、約束されたものを受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 6章11節~12節

最後まで希望を持ち続ける

ヘブライ人への手紙の最初の読者たちは、信仰のための迫害によって、さまざまな艱難に苦しんでいたであろうと想像されます。ですから、この手紙では一貫して信仰の励ましがなされています。偉大な大祭司である御子イエス・キリストが開いてくださった救いにとどまるようにと勧められます。信仰の成熟を目指した学びの勧め(1、2節)や、背教の誘惑に対する警告(4~8節)もそのために語られています。

とはいえ、その教会は福音を捨てて堕落してしまっているわけではありません。むしろ、熱心な愛の業が表れてくるような、生きた信仰を持ってもいました(10節)。だからこそ、その熱心を保ち、最後まで救いの希望にとどまってほしいと言われます。それは、私たち「おのおの」の魂の状況を御心にとめていてくださる、主ご自身の切なる願いでしょう。

聖書の信仰の熱心、それは時を経ても冷めることのない熱いものです。しかし、私たちは悲しいほどに冷めやすい…。信仰生活は長いマラソンです。坂道に苦しみ、足を痛めてあえぐ時こそ、ゴールにある希望を思いましょう。

坂井 孝宏(湘南恩寵教会)