苦難を通して救われる神 | ヨブ記 36章

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ヨブ記 36章

神は貧しい人をその貧苦を通して救い出し
苦悩の中で耳を開いてくださる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 36章15節

苦難を通して救われる神

「待て、もう少しわたしに話させてくれ」(2節)。長く語ってきたエリフですが、彼にはどうしてもまだ話したいことがあるようです。彼は37章にかけて最後の言葉を語ります。

ここで語られているのは苦難の意味です。神は苦悩の中にある者に、その行いを指摘し、罪の重さを示され、その行いを悔い改めるよう諭されます。また神は、貧しい人をその貧苦を通して救われ、苦悩の中でその人の耳を開き、お語りになるというのです。苦難の中でこそ聞くことができるのが神のみ言葉です。

エリフは苦難に喘ぐヨブに、苦難の意味を語ります。苦難は私たちにとって喜ばしいものではありません。どうしてもそれを避けたい、そう思うのが苦難です。しかし、ここでは、それもすべては私たちのためであり、私たちが心から悔い改めて神に立ち返り、神の救いを受けるためだというのです。

神は、苦難を通して私たち罪人を救おうとされています。私たちの耳を開いてくださいます。私たちをはるかに超えた神の御旨を信じ、きょうも歩みたいと思います。

宮﨑 契一(那覇伝道所)