このような宝を土の器に納めています | コリントの信徒への手紙二 4章

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コリントの信徒への手紙二 4章

ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らかになるために。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 4章7節

このような宝を土の器に納めています

立派な絵画には高級な額縁を用意することでしょう。料理の美味しさは器の工夫で更に増します。

神は私たちを、すばらしい宝を納める器とされています。私たちに相応しい立派さがあるからではありません。土の器です。本当に脆く壊れやすい器です。弱い肉体です。外なる人は衰えていき、病にもかかります。精神的に特別に強いと言えず、いつ壊れるか分からないような脆さがあります。そして、やがて死を迎える器です。

けれども、その中に本当にすばらしい宝が納められています。昔の行燈は紙で覆われており、破れた行燈の方が、周りに明かりがよく届きました。キリストの栄光がより輝くため、私たち一人ひとりは相応しい器とされています。器自身と、その中身とは全く不釣り合いです。キリストの救いの光が絶対に、その人から出たものでないことは明らかです。

自分を、金や銀のように見せる必要はありません。自分を何か立派な者に見せようとしていたら、キリストの光が隠されてしまいます。なぜなら、破れの中でこそ救いの光が輝くからです。

西堀 則男