この小さなわたしにも | 歴代誌下 2章

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歴代誌下 2章

「しかし、この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか。天も、天の天もこの方をお納めすることができないからです。主のために神殿を建てようとするわたしは何者でしょうか。神殿はただ主の御前に香をたくためのものでしかありません。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 2章5節

この小さなわたしにも

人間は、まことの神の存在を意識するとき、自分自身の存在の卑しさ・小ささを痛感させられます。永遠の神からご覧になれば人間の一生はほんの一瞬に過ぎず、全能の神の御力に比べれば人間の力など無に等しい。神殿建築を進めようとしていたソロモン王も同じ思いを抱いていたに違いありません。

聖書は創造主なる神と被造物との間に決して乗り越えることのできない厳然とした違いがあることを教えます。「この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか」というソロモンの告白は真実であり、天も、天の天も、まことの神をお納めするには全く不十分というほかはありません。

しかし、いかに幸いなことでしょう、それでも永遠にして全能なる神はこの小さなわたしの前に現れてくださるのです。私たちが霊と真理とをもって礼拝をささげるとき、主は確かにそこに臨在されます。そして御言葉を通して語ってくださり、祈りと賛美と献げ物を受け取ってくださいます。それはただ、神の愛と憐れみによるものです。

唐見 敏徳(忠海教会)