悔い改めのない恐ろしさ | ヨハネの黙示録 16章

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ヨハネの黙示録 16章

人間は、激しい熱で焼かれ、この災いを支配する権威を持つ神の名を冒涜した。そして、悔い改めて神の栄光をたたえることをしなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの黙示録 16章9節

悔い改めのない恐ろしさ

七つの鉢に盛られている神の怒りが地上に注がれます。出エジプトの際にファラオの頑なさの故に十の災いが起こったように、七つの災いが引き起こされます。

第三の災いは、水が血に変わったナイル川のように、すべての川とその源を血に染めます。これは、殉教者が流してきた血への裁きです。彼らの血はこれまで人びとの目から隠されていましたが、今や大地がその血を吸っていたことが明らかにされます。そして、天の神殿では「あなたの裁きは真実で正しい」と賛美の歌がうたわれます(7節)。

地上では、竜、獣、偽預言者の口から出る蛙のようなもの(悪霊)は、王たちを惑わし、「ハルマゲドン」に集結させます(12~16節)。王たちは滅びに向かっていることを知らず、そこに至るまでの災いにより悔い改めることはありません。人びとは、災いを支配する神の名を冒涜します(9、11、21節)。

ここに記されている恐ろしさは、悔い改めがないことです。裁きを受けて、悔い改めることができるなら、本当に幸いです。神の正しさへの賛美は、必ず、自らの罪深さへの悔い改めを生み出します。

岩崎 謙