赦されない罪の警告 | マルコによる福音書 3章

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マルコによる福音書 3章

「はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々が言っていたからである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 3章28節~30節

赦されない罪の警告

主イエスは決して赦されることがない罪について警告されました。罪意識で悩む者にとってはとても心が騒ぐことですが、この警告には理由がありました。

主イエスが聖霊の力によって悪霊追放の奇跡を行われたとき、悪意をもって聖霊の業をサタンの働きと決めつける人々がいました。とんでもないことです。サタンが悪霊を追い出すことは有り得ません。サタンは光の天使にさえ偽装すると言われますが、決して善を行うわけではありません。真に善きことはすべて神の聖霊の働きによることであり、それによって私たちの「内なる良心」も保たれ、人は悪いことをすればその罪責感から正しく悩み苦しみ反省することになります。しかしもし頑なに罪のうちに留まり続けるなら、それは聖霊に逆らうことであり、また聖霊を冒涜する結果ともなりかねません。

この警告に先立ち、主イエスは「どんな冒涜の言葉も、すべて赦される」と語られました。神は慈愛に満ちた天の父です。御心にそって主イエスの血による赦しを心から感謝して受け取り、聖霊の導きに従って生きましょう。

濱 民雄