あなたはいつまで | ハバクク書 1章

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ハバクク書 1章

主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのに
いつまで、あなたは聞いてくださらないのか。
わたしが、あなたに「不法」と訴えているのに
あなたは助けてくださらない。
どうして、あなたはわたしに災いを見させ
労苦に目を留めさせられるのか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ハバクク書 1章2節~3節

あなたはいつまで

大国は、情け容赦なく、周辺の弱小国を食い物にします。イスラエルの権力者たちの民への態度も同様でした。いたるところに暴虐と不法があり、争い、いさかいがはびこり、…。

けれども、ハバククにとって最も苦しくつらいことは、そのことではありません。彼の心を重くする最大の問題は、神が世の悪を傍観し、自らの正義を示さないかのように思えることです。なぜ、わが民のうえに秩序を打ちたててくださらないのか、いつまで苦難のなかに置かれるのか。「あなたは助けてくださらない」と口にするとき、彼は我知らず、いっそう恐ろしい問いに近づいています。神ご自身、冷たく凍りついていて行動できず、何もしてくださらないのではないか、という問いに。苦しいとき、ハバククの問いが私たちの問いになります。神はわたしをどう見ておられるのか。この状況にどう関わっておられるのか、と。

神の答えは、心に群がる問いを蹴散らしてくれます。御子が誠実な証人として立てられている。神はあなたを覚えておられます。主イエスの歩みが、それを証ししています。

宇野 元(芦屋伝道所)