祈りの優先順位 | ペトロの手紙一 6章

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ペトロの手紙一 6章

「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙一 6章25節

祈りの優先順位

何かと思い悩みやすい私たちに、「命は食べ物よりも大切」「体は衣服よりも大切」と諭される主イエスは、「まず、神の国と神の義を求めなさい」(33節)と祈りの優先順位を教えてくださいました。それは主の祈りの第一から第三の願いの中で、「御名」「御心」「御国」を求める祈りとして展開されています。

それに対して、主の祈りの第四から第六の願いは、私たち自身のための祈りです。第四の願いで「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」と自分自身のために祈るとき、最初に食糧のために祈ることを主はよしとされたのです。

また、主イエスは、主の祈りを教えてくださる前に、「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じ」と教えてくださいました(8節)。私たちは、ともすれば、食べることは、私たちの勤労のお陰と思いがちです。しかしながら、主イエスは、私たちが労苦し、愛情をもって整えた食卓であっても、それは、私たちが願う前から、全能の神が先だって備えてくださった必要な恵みであると教えておられます。

神の恵みを感謝し、日々の糧を主に求めて祈りましょう。

宮武 輝彦(男山教会)