子どもの泣き声を聞かれる神 | 創世記 21章

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創世記 21章

神は子供の泣き声を聞かれ、天から神の御使いがハガルに呼びかけて言った。
「ハガルよ、どうしたのか。恐れることはない。神はあそこにいる子供の泣き声を聞かれた。…お前の腕でしっかり抱き締めてやりなさい。わたしは、必ずあの子を大きな国民とする。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 21章17節~18節

子どもの泣き声を聞かれる神

イサクを献げる22章に心理描写はなく、アブラハムは黙々と神に従います。

サラとハガルの女の争いが描かれる21章では、二人の間で苦悩するアブラハムの内面が丁寧に取り上げられています。ハガルとイシュマエルには、アブラハムの庇護なしに生きる術はありません。家から追い出すことは、彼らを死に追いやることです。サラの要求とはいえ、アブラハムは決断しかねます。

神は、アブラハムの苦しみを誰よりも理解してくださるお方です。イサクこそが約束の子ですが、イシュマエルも確かにアブラハムの子です。神は、イシュマエルもまた神の守りの内に置かれていることを、アブラハムに伝えます。

アブラハムはその確信のもと二人を追放します。しかし、ハガルはそのことを知らず、死を前に泣くしかありません。イシュマエルも泣きます。その時神の使いが現れ、ハガルに神の守りを示します。

多くの苦しみは、人間関係に起因しています。私たちはその中で、何が御心か分からなくなります。神はこの苦しみをご存じです。いつかどこかで、神の守りを確信させてくださいます。

岩崎 謙