生ける神に希望を置く | テモテへの手紙一 4章

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テモテへの手紙一 4章

わたしたちが労苦し、奮闘するのは、すべての人、特に信じる人々の救い主である生ける神に希望を置いているからです。
…聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙一 4章10節、13節

生ける神に希望を置く

伝道する中で、もっとああすればよかった、と思うことが多々あります。失敗をし、くよくよしては、自分を責め、誰かを責めたくなります。

そのようなわたしに先輩牧師が言葉をかけてくださいました。「伝道は失敗の連続だ。大切なことは下を向かないこと。神様は失敗さえ用いてくださる。希望を見て、上を向いてやっていこう」。伝道は神の御業であり、神に希望があると、あらためて教えてくださったのです。

ここでは、「聖書の朗読と勧めと教えに専念」するよう、教えられています。礼拝における説教がそれに当たるでしょう。また、教会で、あるいは個人的に、御言葉と教理を学ぶことでもあるでしょう。そこにおいて、生ける神が働いてくださいます。私たちではなく御言葉が、人を内側から造り変えるのです。私たちは、御言葉と聖霊において今も働いておられる神に信頼することができるのです。

それゆえ、目に見える有様は失敗に思えたとしても、神の国は前進しています。主なる神が「あの失敗にはこういう意味があったのだ」と教えてくださる日が、やがて必ず来るでしょう。

國安 光(淀川キリスト教病院)