正しく裁く神 | 詩編 7編

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詩編 7編

正しくいます主にわたしは感謝をささげ
いと高き神、主の御名をほめ歌います。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 7編18節

正しく裁く神

「わたしを助け、追い迫る者から救ってください」(2節)。この詩人には、彼を激しく攻撃する者たちがいたようです。彼は、まったく身に覚えがないのに、不正を犯したと訴えられています。このままでは罪人として裁かれ、誉れが地に落ちてしまいます。ですから、彼は自らの身の潔白を訴えています。

しかし、それはすべて彼の目から見た状況です。彼を責め立てる敵から見れば、彼こそまさに不正を犯し、仲間に災いをもたらした人間であるのかもしれません。

大切なことは、この詩人が人間のだれかに裁きを頼むのではなく、ましてや自分自身で裁くのでもなく、ただただ神に正しい裁きを求めている点でしょう。

彼は最後に、「正しくいます主にわたしは感謝をささげ、いと高き神、主の御名をほめ歌います」と歌いました(18節)。自分自身を含めてすべての人間を正しく裁く主を賛美しつつ、その裁きに身を委ねています。自分自身が気づかぬうちに悪を犯しているのなら、自分の身にも災いが降りかかることをも受け入れて、正しい裁きをする主に委ねているのです。

吉田 謙(千里摂理教会)