主の名によって来られる方 | ルカによる福音書 19章

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ルカによる福音書 19章

「主の名によって来られる方、王に、
祝福があるように。
天には平和、
いと高きところには栄光。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 19章38節

主の名によって来られる方

受難週に入る日曜日を「棕櫚の主日」と呼びます。その日の出来事が、19章28節以下の主イエスのエルサレム入城です。この当時、エルサレムは世界の覇者ローマ帝国の支配の下にありました。それだけに、住民たちはこの状態から解放してくれる王を期待していました。この時、大勢の群集は、その王を主イエスに期待しました。それがこの光景です。

主イエスは、わざわざ子ろばを連れてこさせ、それにお乗りになって入城されました。王であるならば、馬に乗って来るはずです。それにもかかわらず、あえて子ろばに乗られたのは、ゼカリヤ書9章9節の預言の成就のためでした。

ろばに乗って来られる王は、「高ぶることなく」来ると言われています。聖書において、ろばは貧しさとへりくだりを表す動物です。それに乗って来られるお方こそ、ご自分の命をささげて仕える主イエスです。このお方は、十字架の低さにまでへりくだられました。まさに預言の言葉が指し示す「主の名によって来られる方」の姿がそこにあります。このへりくだりにまことの王の姿を見出します。

風間 義信(仙台教会)