神の言葉の権威と力 | ルカによる福音書 5章1-11節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ルカによる福音書 5章1-11節

シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 5章5節~6節

神の言葉の権威と力

主イエスは、集まってきた群衆に神の言葉を語るために、湖の上から話すことになさいました。そのために舟を出すよう頼まれた漁師が、後に主の弟子となるシモンという人物でした。

主イエスの説教が終わると、主はシモンに「漁をしなさい」と言われました。しかしシモンは、「先生、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした」と答えます。シモンは漁のプロでしょうから、きっと手を尽くして、一晩漁を行ったでしょう。それでも何もとれなかったのですから、本当にその日は不漁の日であったのだと思います。シモンは「先生、本当にとれないのです」と思いながらも、「お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と言って、網を降ろしました。すると、どうでしょうか。驚くべきことに、主の言葉どおりにすると、網が破れそうになるくらいにたくさんの魚がとれたのです。

主が語られる神の言葉には、不可能を可能にする権威と力があります。人をとる漁である宣教活動において、私たちの言葉には力がなくても、神の言葉には、人を変え、人を救う権威と力とがあるのです。

佐野 直史(銚子栄光教会)