主よ、来てください | コリントの信徒への手紙一 16章

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コリントの信徒への手紙一 16章

マラナ・タ
(主よ、来てください)。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 16章22節

主よ、来てください

「マラナ・タ(主よ、来てください)」は初代教会のユダヤ人たちの祈りの言葉です。そのままアラム語で聖書に保存されました。キリストの再臨による世の終わり、究極的な救いを待ち望む祈りです。

主キリストの十字架によって、救いの御業はすでに完成し、信仰者は神の恵みの支配の中にいます。しかし、今なお暗闇の世の支配者たち(悪霊)は、食いつくすべきものを求めて歩き回っています。

主の再臨において、神の国は完成へと至ります。「神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない」(黙21章3、4節)。最後の敵として悪魔と死が滅ぼされ、主を信じる者には朽ちることのない新しい栄光の体が与えられます。主イエスが再び来られるという喜びと希望の中で、マラナ・タと私たちは祈りつつ生きるのです。

「もはやいかなる悪もなく、いかなる善も隠されず、すべてにおいてすべてであられる神への賛美にすべての時が用いられるかの至福は、どんなにか大きいことであろう」(アウグスティヌス『神の国』)。

漆崎 英之(金沢伝道所)