残りの者を残す | エゼキエル書 6章

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エゼキエル書 6章

「しかし、お前たちが諸国に散らされるとき、わたしはお前たちのために、剣を逃れた者を諸国民の間に残しておく。お前たちのうちで逃れた者は、捕囚として連れ去られる先の国々でわたしを思い起こす。わたしを離れ去る姦淫の心と、偶像にひかれる姦淫の目をわたしが打ち砕くからだ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 6章8節~9節

残りの者を残す

神の民イスラエルは背きの罪のゆえに神の厳しい裁きを受けました。彼らは空しい偶像の神々に心を寄せ、契約の神を捨ててしまったのです。神は北の大国バビロンを用いて彼らを滅ぼし、民はかの地に捕囚されて行きました。自分たちこそ繁栄と祝福を約束された選びの民であるという誇りは完全に打ち砕かれてしまいました。

彼らの信ずる神も大国の神々に敗北したように思われ、頼るべき御方を失い、絶望の淵に立たされたのです。

そうしたときに、彼らに告げられたのがきょうの御言葉です。諸国民の間にあって剣を逃れた者を残す、お前たちのうちで逃れた者は、捕囚の地で主を思い起こすという約束です。それは神が彼らの心から、偶像に引かれる姦淫の心を打ち砕くと言われることによってです。

預言者エレミヤも新しい契約を預言しました。「わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる」(エレミヤ31章33節)。神は御言葉と聖霊によって私たちを新しく生まれさせ、自分の子としてくださるのです。

国方 敏治