御言葉によって見破る | コリントの信徒への手紙二 10章

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コリントの信徒への手紙二 10章

わたしたちの戦いの武器は肉のものではなく、神に由来する力であって要塞も破壊するに足ります。わたしたちは理屈を打ち破り、神の知識に逆らうあらゆる高慢を打ち倒し、あらゆる思惑をとりこにしてキリストに従わせ…日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 10章4節~5節

御言葉によって見破る

異端が既成のキリスト教会を打ち倒すための策略とはこれだとのことです。それは、自分たちの信奉者を相手の教会に送り込み、何年もかかって信徒たちをすっかり信頼させ、そうしてよい時期に一気に引き抜くとのことです。その折の決まり文句は、「この教会には愛がない」とか「この教会の牧師は御言葉を語っていない」と中傷するのだそうです。そうすると大きな教会でも群が二分され、小さな教会では再び立ち直れなくなるのです。

パウロは、せっかく悔い改めたコリント教会に偽使徒たちが忍び込んで信徒たちをかき回そうとしていることに気付きました。それに対し、相手の見かけや強さ、立派さに注目するのではなく、何よりも御言葉に堅く立ち、御言葉に豊かに養われて、相手の企てを見抜き、不要な混乱や不安に陥らないようにと助言を送っています。

教会におけるどのような対立や紛争も、それを最終的に決定するのは、神の言葉である聖書によります。牧師や役員だけでなく一人一人の信徒の御言葉における成長は、混乱や異なる福音への最大の防御と言えます。

山下 朋彦(平和の君伝道所)