進んで身をささげるとき | 士師記 5章

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士師記 5章

デボラとアビノアムの子バラクは、その日次のように歌った。
イスラエルにおいて民が髪を伸ばし
進んで身をささげるとき
主をほめたたえよ。
もろもろの王よ、聞け
君主らよ、耳を傾けよ。
わたしは主に向かって歌う。
イスラエルの神、主に向かって
わたしは賛美の歌をうたう。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 士師記 5章1節~3節

進んで身をささげるとき

士師デボラは、イスラエルに勝利を与えてくださった神に心からの賛美をささげました。それが士師記5章にある長い歌です。

歌の内容は次のとおりです。敵の将軍シセラは、多くの軍勢によりイスラエルを襲いました。しかし、神は戦場に大雨を降らせ、戦車はぬかるみで立ち往生し、軍馬は逃げ出しました(21、22節)。命からがら脱出したシセラも、逃げ込んだ天幕で寝首をかかれ、命を落とします。

デボラは、まさに主が民に先立たれ勝利を賜ったのだと喜びにあふれ、力いっぱいイスラエルの神、主を賛美します。しかし、この歌を共に歌えない民がありました。戦いに参加しなかった部族です(15~17節)。自分たちとはこの戦いは関係が薄いと思ったのでしょう。

勝利の歌は「進んで身をささげ」た者たちに与えられます。この言葉は「ボランティア」とも訳せます。問題が多いこの世にあって、神は人の自由な意思を用いてご計画を実現されます。主の戦いに進んで身をささげる時、喜びの賛美の歌が私たちに約束されています。

西堀 元(北神戸キリスト伝道所)