私たちと同じように | ヘブライ人への手紙 2章

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ヘブライ人への手紙 2章

それで、イエスは、神の御前において憐れみ深い、忠実な大祭司となって、民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです。事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 2章17節~18節

私たちと同じように

祭司の中心的な務めは、神と人の間に立って、人が神を礼拝できるように執り成すことです。この祭司の働きを、主イエスは十字架上でご自身を犠牲にして果たされました。私たちの罪を贖うために。そうして、私たちが罪赦されて神に近づけるようにしてくださったのです。

主イエスはこの務めを、神としてではなく人として果たされました。そこには、私たちと同じ肉体の痛み苦しみがあり、死への不安もあったはずです。そして、最大の試練は、神に捨てられるという恐怖でした。

私たちにもいろいろな悩み苦しみがあります。複雑な人間関係。心や体の痛み。勉強や仕事で疲れ果てへたり込み、育児に悩むことも。病や老いに向かう不安。そして、地上の生涯の最後には死と向かい合うことになります。

私たちの祭司である主イエスは、私たちと同じように多くの試練を受け実際に苦しまれたので、私たちの痛み、苦しみを理解し、助けることがおできになります。そして何よりも感謝なことは、主イエスの執り成しによって、私たちは神に捨てられることがないということです。

木村 恭子(川越教会)