主による懲らしめと回復 | エレミヤ書 46章

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エレミヤ書 46章

万軍の主、イスラエルの神は言われた。
「見よ、わたしはテーベの神アモンを罰する。またファラオとエジプト、その神々と王たち、ファラオと彼に頼る者を罰する。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 46章25節

主による懲らしめと回復

46章以下は、エルサレムの崩壊と南ユダの滅亡、バビロン捕囚に伴う諸外国に対する神の審判の預言です。

「諸国民に対する主の言葉」は、まずエジプトに向けて語られます。エジプトのファラオ・ネコはエルサレムにいたユダの王を幽閉し、代わりの王を立て、多くの金銀を要求しました。そのため民は重い税に苦しみました(王下23章33~35節参照)。イスラエルは、主を捨てた罪のゆえにエジプトの手によって苦しめられたのですが、今や、主はエジプトが依り頼む偶像を撃つと宣言されます。「見よ、わたしはテーベの神アモンを罰する」。栄華を誇った大国、エジプトは、ネブカドレツァル率いるバビロン軍によって滅ぼされ、イスラエルは回復の恵みにあずかります。

主は「わたしはお前を遠い地から、お前の子孫を捕囚の地から救い出す。ヤコブは帰って来て、安らかに住む」と約束してくださいました(27節)。「わたしがお前と共にいる」(28節)という約束を神はずっと守ってくださいました。ついに、神の御子イエス・キリストの受肉を通して、いっそう鮮明にその約束を実現してくださいました。

久保 浩文(松山教会)