永遠の御国にふさわしく | ペトロの手紙二 1章

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ペトロの手紙二 1章

わたしは、自分がこの体を仮の宿としている間、あなたがたにこれらのことを思い出させて、奮起させるべきだと考えています。わたしたちの主イエス・キリストが示してくださったように、自分がこの仮の宿を間もなく離れなければならないことを、わたしはよく承知しているからです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙二 1章13節~14節

永遠の御国にふさわしく

ペトロは、自分がこの世に生きていることを、「この体を仮の宿としている」と言いました。「仮の」宿ということは、本当の住まいが他にあるということです。それも、今の体を離れた後にはそこに移ることになる、と言っていることになります。

ペトロはこれから地上での生涯を終えて、天の御国に入ります。ただ、ここでペトロは、この地上での生涯を「仮の」ものに過ぎないと言い切っています。この世が本編であの世が続編、というのではありません。この世は仮のものに過ぎず、天の御国こそまことのものだと言っているのです。

その思いに乗せて、ペトロは、「救い主イエス・キリストの永遠の御国に確かに入ることができるように」と教えます(11節)。人びとが天の御国に「召され」、「選ばれて」いるからこそ、ペトロはそう言うのです(10節)。

神がわたしを召してくださいました。神がわたしを選んでくださいました。私たちにとっても、この世は仮のものにしか過ぎません。ですから、私たちは、地上にいる間から、永遠の御国にこそ思いを向けて生きるのです。

尾崎 純(東仙台教会)