聞かれている祈り | ハバクク書 1章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ハバクク書 1章

主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのに
いつまで、あなたは聞いてくださらないのか。

諸国を見渡し、目を留め
大いに驚くがよい。
お前たちの時代に一つのことが行われる。
それを告げられても、お前たちは信じまい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ハバクク書 1章2節~5節

聞かれている祈り

ハバククは祈ってきました、自分のために、愛する同胞のために、そして神のために。法を曲げ、暴虐と不法がまかり通る社会に対して正義がなされるように、神の正しい裁きがなされるように。

しかし、神が祈りに応えてくださるようには見えません。何も変わらず、かえって不正な者が力と栄誉を受け、ますます暴力によって人を支配しています。主よ、いつまで祈るべきですか。主よ、あなたはわたしの祈りを聞いてはくださらないのですか。主よ、このようなことをゆるしていて良いのですか。

きょうの箇所は神に問う祈りから始まっています。この祈りは私たちの祈りでもあるでしょう。なぜなら、私たちも、不義がまかり通り、神の正義が見えないと思える社会に生きている信仰者の一人だからです。

預言者は神の答えを受け取ります。聞かれていないように見えた祈りを神は聞き、動き始めておられます。それは驚くべき仕方であらわされます。私たちも忍耐し、失望せず祈りましょう。神は小さい者の神の正義を求める祈りを聞き、歴史を支配する王なる神なのですから。

草野 誠(湖北台教会)